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株式投資や就職・転職に役立つ「米国会社四季報」書籍版レビュー

2024年2月23日

世界経済の牽引役として、長年世界のトップに君臨してきたアメリカの会社情報誌です。

新規ビジネスやアイデアを創造してきたイノベーションの本場「米国」には、数多くの魅力的な会社が存在しています。

「資本主義の本家」の宿命として企業間の「栄枯盛衰」(弱肉強食)は激しいですが、それは言葉を返せば「勝ち残った企業はハイレベルの競争力と収益力をもつ」ということ。

株式投資においては「収益力」が高いというのは、何よりもの着目点ですよね。

「モンスター級」の世界的企業が多く存在しますし、同時に世の中を変える新技術やビジネスを生み出す新規企業も数多く生まれています。

今回はそんなアメリカ上場企業の情報が収録された「米国会社四季報」を掲載順に紹介していきましょう。

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使い方ガイド

本書の冒頭に掲載されているガイドです。

初心者でもこのガイドページをみれば、およその流れと読み方が把握できます。

巻頭特集

ランキング形式で掲載されている有望銘柄の情報です。

発刊している号によって内容は変わってくると思います。

私が購入した「2023年・秋冬号」では以下の内容になっていますね。

>米国の高成長株トップ100

・成長銘柄

・利益拡大銘柄

・不人気銘柄

・お買い得銘柄

>連続増配年数トップ50

>時価総額トップ50

>年間報酬トップ50

目次(INDEX)

ティッカーコード索引、日本語社名索引、英文社名索引、ブランド索引、ETF索引の順になっています。

ティッカーコードとは「欧米などで金融商品取引所に上場する銘柄を識別するために付けられるコード」のことだそう。

この識別法は初見だったので、その見方は今でも良く分からないままですよ(笑)

収録されている会社数は732銘柄で、主要ETFは150本になっています。

ETFとは、

・上場投資信託のこと

・株価指数などの特定の指標に連動することを目指した投資信託になる

・株式と同様に証券取引所に上場している金融商品

・指標に連動するため分散投資が可能

・株取引のように市場価格を見ながらの売買が可能

です。

本書に登録されているのは米国のETFということになりますね。

掲載銘柄

「注目企業100社」「有力・新興企業632社」「主要ETF150本」が掲載されています。

注目企業&企業銘柄とETFの項目は以下になります。

注目企業&企業銘柄

・株価チャート/株価/株価指標

・本社/上場市場/従業員/ホームページアドレス

・代表者/年間現金報酬

・企業概況/業績概況

・筆頭株主/主要事業/ライバル企業/同業種の日本企業/主な日本法人

・1株益予想の前号比/監査法人

・財務/キャッシュフロー

・指標等

・テーマ/ブランド

・発行済株式数/時価総額

・同業種内順位/同業種内時価総額1位

・株主構成/株主

・事業構成

・地域別売上高

・業績

ETF

・株価チャート

・取引所/設定/投資地域

・特色

・ベンチマーク

・52週レンジ

・価格/総資産額/経費率

・運用実績

・分配金

となっています。

日本の四季報と比べればかなり簡素化されていますが、必要十分な情報は掲載されていると感じますね。

資料編

ビギナー向けの「米国株の基礎知識」「米国ETFの基礎知識」が掲載されています。

購入準備、銘柄選び、売買注文(損益管理編)、投資情報がそれぞれ文章で解説されており、解説内容はシンプルで分かりやすく、初心者でも理解しやすくなっています。

冒頭のガイドと並んで、株式投資が初めての人には必読ですね。

感想まとめ

日本の四季報より見やすいな、と感じたのが「企業概況」の欄でした。

正確に言えば「日本版四季報にある”会社の特色”と”編集部の視点”が一つまとめられていて”コンパクトで見やすい”」ということですね。

見るべき情報が分散されていないという点で「分かりやすさ」は日本版四季報よりも優れているな、と思います。

「ライバル企業」「同業種の日本企業」「地域別売上高」が掲載されているのも、日本の四季報とは違う点だなと。

全体的には「簡素」「コンパクト」という印象を受けましたね。

何よりも気に入ったのは「字の大きさ」

日本の四季報の通常サイズ版はかなり字が小さく、40代後半で老眼が入り始めた自分的にはかなりしんどいなと思っていました(だからこそワイド版を買ったのですが・・・)

【日本企業】株式投資や就職に役立つ「会社四季報」ワイド版レビュー

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この米国会社四季報はサイズ的には日本の通常版よりも少し大きめで、字の大きさはワイド版並みに適度なサイズで見やすく、持ち運びにも、流し読みにもにも非常に使いやすいなと感じています。

収録されている情報量もほどよくコンパクトで、日本の四季報に比べれば少な目ですが、パッと見て調べるのにはすごく便利です。

米国株やETFの投資を考えている方、米国の業界情報に関心のある方、米国に就職・転職する方の就職情報誌として、かなりお役立ち感が強いと思いますよ。

書籍・kindleの両方で販売されていますので、興味のある方はぜひ一度チェックしてみてください。

*発行月は4月(春夏号)と10月(秋冬号)の年2回になります。

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