ビジネス書

「大富豪の仕事術」を読んだ感想とおすすめポイントを紹介

2024年4月12日

ビジネス上の知り合いから「役に立つよ」といって勧められた本になります。

著者はマイケル・マスターソンという企業家兼作家で、アメリカのビジネス界隈では有名な方のようです。

私は全く知らなかったのですが、ネット等で調べてみると、

年商100億円以上の会社を2社、50億円以上の会社を2社、10億円以上の会社を10社以上保有、ダイレクト・レスポンス・マーケティングの世界で屈指の実績を誇るスーパー起業家。AWAIのファウンダーの一人であり、450,000人の会員を誇るメールマガジン「Early to Rise」のファウンダーでもある。

マイケルマスターソン」より

という経歴を持つ方のよう。

ダイレクト・レスポンス・マーケティングとは、その名の通りに「直接的に相手の反応を得ながら行う販促活動」で、具体的には「直接手紙や電話、メールマガジンを使って広告を送ったり、特別なオファーやクーポンを送るマーケティング手法」になります。

今回取り上げる本は、そのダイレクト・マーケティングで巨万の富を得たビジネスマンによる「成功するための思考法と仕事術」。

著書自体は2012年と、今から10年以上の前のものになるため、具体的なビジネス手法は少し古いものもあるように感じました。

しかしこの本で著者が伝えたいことは「成功するための思考法」がメインになっているようで、そこは普遍的な価値があるとも思います。

多くの手法や具体例に満ち溢れていましたが、私が消化できた部分はそこまで多くないため、今回は自分で理解し、納得できた部分だけをピックアップして紹介していきます。

夢を実現するためのゴール設定の方法

マスターソン氏は人生やビジネスで成功するためには「マスタープラン」という人生を設計図を作らなければだめだ、と語っています。

プランには様々な項目があって、その最初のものが「ゴール設定」になっています。

なぜだかは分からないですが、設定で使う数値には「1」と「7」を推奨していました。

以下がその具体例になります。

・7年後のゴールを決める(例:純資産を4億円以上にする)

・1年後のゴールを決める(例:負債を400万円減らす)

・今月の目標を決める(例:年収400万円の非常勤の職に就く)

・一週目の目標を決める(例:年収400万円の非常勤の職に就く)

・1日目の課題を決める(例:「私の夢の仕事」であるトップ10の会社のCEO宛てに手紙を書く

具体例はアメリカの読者を対象にしているため、正直「ん?」というものが多い印象を受けました(非常勤の職に就くのが目標とか)

ただこれは氏の読者の属性も関係しているやもしれず、このあたりはサラっと読み流す感じになりました。

個人的にはゴール設定の大切さもさることながら、具体的な日取り(7年後・1年後など)を設定しているのが良いなと。

何事もそうですが、漠然とした目標を立てるよりも、数字を使って「具体的な目標」を立てる方が、実現性も高くなるというものです。

加えて氏は、

・自分のゴールを書き留めておくことはとても重要だ。頭の中で考えていただけでは不十分なのだ。

・優秀な人々は、自分のゴールに到達するために優先順位をつけながら、毎日の課題を 書き溜めておく習慣が身についている。

と語っています。

氏のモットーは「マイナス思考や悪しき生活習慣を変えたいなら”行動せよ”」

ここでは「ゴールを書き留める」という「小さな行動」が成功への布石になるということなのだと感じました。

ポイント

夢を実現したいなら、具体的な数値を使って書き出していこう

自分のコアバリューを知る方法

コアバリューとは、これまた怪しげな言葉だな・・・というのが、最初にこの文字を見た時の印象でした。

アメリカの自己啓発書にありがちな「深みがありそうな英単語」という感じがして、拒否感が最初に意識にきたのは正直なところです。

でも読んでいくと「なるほどな」という点がいくつかありました。

コアバリューとは、人の心の奥底にある善悪を判断する感覚のことである 。ゴールを決めることと、コアバリューを知ることとの間にはどんな関係があるのだろうか? 自分のコアバリューをに反する ゴールを決めてしまった人は、毎朝 目を覚ましてこう考える。「自分がしたいと思っていたことは全部やってきた。だがそれがどうだって言うんだ ?」これからさらに素晴らしい成功を収めたとしても、心の底では惨めな思いをしているなどという結末はごめんだろう。

「大富豪の仕事術」より

要は「価値観」ということですね。

英語の「コア」は「核」で、バリューは「価値」ですから、まさに文字通りの「核心的な価値観」ということ。

言い換えると「絶対に譲れない自分自身の本質」「自分という人間を成り立たせるための核の部分」「心の声」というべきもので、それがゆえにこの価値観と相いれないことをしてしまうと「心が折れる」ことになるのでしょう。

ゴールの設定はあくまで「頭で考えたもの」。

それが自分のコアバリューに沿っていれば幸せですが、そうでなければたとえ成功しても「私はいったい何をしているのだろう・・」と悩んでしまうことになるのだと思います。

そしてここからが面白いところですが、マスターソン氏は自分の「コアバリュー」を知るには「自分の葬式を想像しろ」といっているのです。

自分の葬儀に集まった人々がどんな本音を漏らすのか、あらゆる言葉を想像してみよう。その言葉を耳にした時にどんな気持ちになるのか考えてみよう。もし嫌な気分になったとしたら、少なくともその人との間柄では、自分のコアバリューに従った生き方をしてなかったということだ。

今度はその人たちに自分のことをどんな風に言ってもらいたいか、自分に問いかけてみよう この疑問に答えていくことで、具体的な関係の中での自分のコアバリューが明らかにされるのである。

「大富豪の仕事術」より

自分自身の「価値観」に気づくための「イメージトレーニング」というところでしょうか。

葬儀という人生最後の場で「言ってもらいたいこと」「言ってほしくないこと」をそれぞれ想像することで、それが自分の心の奥底の「願い」「価値観」につながります。

そのなかで「言ってもらいたいこと」を「健康」「富」「自己改革」「社会的な幸福」の4つのジャンルで書き出してみよう、と氏は提唱しているのです。

【自分の葬儀で言ってもらいたい具体例】

健康⇒あんな元気な80歳はみたことがない

⇒亡くなってから慈善団体に4億円も寄付したそうだ

自己改革⇒チェスの腕前は最高だった

社会的な幸福⇒世界一家族思いの父親(母親)だった

ポイント

コアバリュー(心の声)を知ること

行動からモチベーションを作ろう

成功する人と、そうでない人の違いをマスターソン氏は自分の周りで起きた実例を挙げて紹介しています。

端的なポイントを以下の形で紹介していきます。

・うまく人生を変えられた人は、すべてが上手くいくのを待たない

⇒私生活が自然に何とかなるのを待たない

⇒仕事が上手くいくのを待たない

⇒担当しているプロジェクトの完了を待たない

⇒家の増築が終わるのを待たない

⇒義理の両親の問題が解決するのを待たない

・行動しない限りモチベーションは得られない⇒行動からモチベーションを作り出す

「大富豪の仕事術」より

それぞれの具体的な例については、長い引用になってしまうので、実際に本書を読んで確認して欲しいのですが、この「行動がモチベーションを作り出す」はすごく納得するところです。

人はどうしても「何かを行う時に、時期が来るのを待つ」ことをしがちです。

もちろん本当に「正しい時期を待つ」のであれば良いのですが、たいていにおいてそれは嘘で、本心は「面倒」「できれば避けたい」という意識があって、それを自己正当化するために「時期をうかがってる」と言いがちなのです。

臆病さや腰が引けてる状態をごまかすために「行動しない」のであれば、それは時間の無駄というものであり、本当に成功したい、人生を豊かにしたいのであれば「行動することでやる気を導き出す」というのは実に正しいと思います。

少し喩えは違うのですが、笑顔を続けているだけで自然と「笑いのたえない環境」になったり、感謝を言葉を常に口にしているだけで周りから大切されるというのは本当だと思います。

私の近所でそういう例にぴったりな人がいます。

車椅子で生活されている60代の女性なのですが、常に笑顔で元気よく周りの人と接しているのです。

不便な(失礼!)車椅子生活で大変だろうなと勝手に想像し、そういう人はきっと辛い思いもあるのだろうなと考えていたのですが、この女性はそんな雰囲気を微塵も感じさせず、そこにいるだけでこちらも元気を与えてもらう気分になるのです。

彼女がそういう状態になったのが事故なのか病気なのかは分かりませんが、これまでの人生ではきっと色々な苦労もあったことと想像します。

それをおくびにも出さずに、毎日毎日健やかな笑顔と優しい声掛けで周りの人と接しているのを見て、笑顔も「行動の一つ」だなと感じます。

その意味でも「行動がモチベーションを作り出す」は本当のことだと私は確信しています。

ポイント

今すぐとりかかろう

お金持ちになる方法

マインド編

マスターソン氏が繰り返す言葉、それは、

・行動が生き方を変える

です。

これを「お金持ちになる方法」に当てはめれば

・お金持ちになる行動がお金を生み出す

ということになります。

金持ちになるには、どれだけポジティブな人間か、あるいはネガティブな人間かではなく、具体的な行動をとることができるか、できないかによって決まる

「大富豪の仕事術」より

本書の中でもたびたび「自己啓発」について出てきますが、そこでよくある「マイナス思考をプラス思考にかえる」「ポジティブ思考になろう」という教え方についても、氏は否定的な見方をしています。

プラス思考が役立つのは、人口の20%の、すでに感情が前向きな人たちだけだ。残りの人たち、世界の80%の人たちはマイナスの感情をもっていて、プラス思考では救われない。

「大富豪の仕事術」より

そうしたマイナス感情の人たちについては「ビジュアル化」(イメージトレーニング的な)がおすすめだとしているのですが、自分的には「行動だけが人生を救う」のほうがしっくりきます。

とくにこの本の読者が求めている行動・・・それは「富を築く行動」にほかなりません。

その具体的な方法についても氏は簡潔に述べています。

お金が入ってくるたびに、すぐに決まった割合を貯蓄口座に入れる。各請求書に対して支払う前にお金を取り分けておくということだ。

「大富豪の仕事術」より

非常にシンプルですが、この方法こそが「本当の意味で自分のものになるお金」ということ。

これは以前に取り上げた「バビロンの大富豪」の本でも書かれていたことで、古代バビロニアの時代から綿々と引き継がれてきた「富を築く方法」なのです。

「バビロンの大富豪」で学んだ【お金の貯め方・増やし方】

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もちろん貯金をしただけでは、それだけで大富豪にはなれませんが、少なくとも「経済的な独立」は可能です。

そしてそれを種金にして、投資に回したり、事業の資金にしたりして、「お金がお金を生み出す」「ビジネスを回す」ベースにすることができる、ということですね。

実践編

さらにマスターソン氏は、「お金を3年ごとに倍増させる5つの方法」という実に魅力的なアイデアも披露してくれています。

ほとんどの読者は「おおお、私が求めていたのはまさにこれだ!」とこれまでの眠気が一気に覚めたことでしょう(笑)

とはいえ、おおむね自分でビジネスを興して事業を成功させ、そこでお金を稼ぐ、というのが前提になっています。

なのでこの本を読む予定の方で、ビジネスでお金を稼ぎたいと考えている方は、以下に5つの教えが参考になるかもしれません。

・計画に時間をかけすぎない

⇒成功する新規ビジネスのほとんどは、予想していたのとは異なる成り行きをたどる。大まかなペースを決めて逃げ道を作っておく。あとは目標に向かって前進しよう。

・お金をかけすぎない

⇒まず初めに取り組むべきことは「現金収入を得ること」

・迅速に行動に移すべし

⇒新製品やプロジェクトが失敗する最大の理由は、準備に時間を浪費すること。

・まずはすぐに現金を獲得するべし

⇒「資金不足」はビジネスの大きな足かせになる。

⇒成功している企業家は、新規ビジネスを興すときに「現金収入への最短ルートをとる」と認めている。現金が入ってくれば、製品を改善し、顧客サービスを向上させ、ビジネスを改良する時間と資金が手に入る。

・あなた自身が専門家になれ

⇒成功している企業家は、事業経営のために専門家を雇ったりせず、自分の頭で考える。

「大富豪の仕事術」より(要約)

詳細は省きましたが、およそこのような形で紹介されていました。

思ったよりも「普通」ですが、お金持ちになるには「打ちでの小槌」は存在しないということなのかもしれません。

ごくごく当たり前のことを積み重ねていく。

それがいずれ大きな富を生み、育んでいくのだと思います。

ポイント

ビジネスで富を築くための条件:低コスト・現金収入・素早い行動力

億万長者が実践する「生き方」

最後の章で、マスターソン氏はお金を稼ぐ以外のメソッドを紹介しています。

これまで「行動力」や「現金を得ろ」という前向きだけど、少々生臭い方法論を述べてきたのですが、ここではそれまでとは異なった「生き方」を披露しています。

これらを実践することで、お金持ちになれるだけではなく、健康に、楽しい生活を過ごせるのだと語っています。

・自分より他の人に気を配る

・問題ではなく、チャンスに注目する

・まずは聞き役に徹し、自分の話は後回しにする

・批判は役に立つときにだけにする

・人の悪口は絶対に言わない

・不平は一切言わない

・毎日親切な行為をする

「大富豪の仕事術」より

氏は「人生における幸福や充実感は自分のためではなく、他の人のために尽くすことにある」と語っています。

ビジネスはお金を稼ぐための手段ですが、同時に「誰かのために役立つ事業」であるという本質。

誰かの役に立つからこそ、人はそれを求め、お金を払って手に入れるもの。

そうであればこそ、ビジネスという響きは一見、無機質ですが、本質的には「温かいもの」なのかもしれません。

誰かのために尽くす第一歩として「肉親を大事にすること」も氏は強調しています。

身近な人に親切にすることで、周りへの配慮も生まれてきます。

それが大きくなれば「自分が知らない世の中の誰かのため」に行動を移せるようになります。

それがビジネスの根幹であり、事業や自分自身を良くしていく道のりであるのでしょう。

自分以外への視線がごく自然に日常生活の一部になるようにしよう。

「大富豪の仕事術」より

ポイント

人のために尽くそう

まとめ

世界有数のダイレクト・レスポンス・マーケティングの名手であり、大富豪でもあるマイケル・マスターソン氏の優れた知見が散りばめられた「大富豪の仕事術」。

タイトル通りの「仕事術」以外に「人としての生き様」が盛り込まれていたのが、自分として心を掴まれた理由になりました。

とくに最後の「人のために尽くそう」は利他的な傾向の強い日本人であれば、とくに心に響くものであると思います。

本書を読んで大富豪になれるかどうかは正直分かりません。

ただビジネスパーソンとしての「充実感」や「達成感」、一人の人間としての「良き人生」を送るための知恵はふんだんに詰まっていると感じます。

今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ本書を手に取って読んで頂き、そこで何かを感じ取ってもらえればと思います。

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