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投資の神様ウォーレン・バフェット氏の名言と英訳【14選】を紹介

2023年2月28日

世界でも有数のお金持ちであり投資家ウォーレン・バフェット氏の名言をまとめてみました。

総資産10兆円を越える「世界で6番目に資産をもつ男」は投資の道では知らぬ人はいないほどの伝説の投資家であり、物言わぬ株主として「企業の長期的成長」に価値を置く「企業育成のビジネスマン」の一面も持ち合わせています。

つまり単なるお金が好きな投資家というよりも「教育する投資家」ともいえるのです。

今回はそんなバフェット氏の名言から英語・お金・人生を学び取っていこうと思います。

*選んだ言葉が多くなったので、便宜上、見やすいように「投資」「人生」と分けています。内容的にはほぼ同じなのでご了承ください

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投資編

1

ルールNo.1は、決して損をしないこと。ルールNo.2は、ルールNo.1を決して忘れないことだ。

Rule No. 1 is never lose money. Rule No. 2 is never forget Rule No. 1.

ウォーレン・バフェット氏を代表する言葉として有名です。

この言葉は氏の投資哲学の根幹をなすものであり、投資家が市場に資金を投入する際に最優先すべきは「資本の保全」であるということを語っています(合理的であれということ)

もちろんバフェット氏も生涯を通じて、多くの失敗をしてきています。

だからこそ、この言葉を自らに言い聞かせる意味もあって、強く言い続けるのだと思います。

2

10年保有する気がないなら、10分でも保有しようとは思わないことだ。

If you aren’t willing to own a stock for 10 years, don’t even think about owning it for 10 minutes

バフェット氏はパッシブ投資家の味方として、投資先を賢く選ぶこと、そして本当の報酬を得たいなら、長い間それを持ち続ける覚悟を持つことを強く勧めています。

会社の長所と短所によって銘柄を評価し、その業界の中で勝ち取れる長期的な優位性(ファンダメンタルズ)を探すべきだとも説いてもいます。

それは人生でも同じこと。

忍耐と合理的行動の哲学を表してくれているのですね。

3

私たちのお気に入りの保有期間は永遠です。

Our favorite holding period is forever

この言葉も先ほどと同様ですね。

長期保有する気がないのであれば、短期で株を持つべきではないということになります。

実際、バフェット氏は長期で株を持つことを好んでいます。

短期的な投資機会に注目するのではなく、その企業が市場でイノベーションを起こし、業界の堀を築き、一貫して収益性を高めることができるかどうかという「何年も先まで保有するに値する銘柄を見つけようとする努力」を怠らないのです。

この言葉は、特にパッシブ投資家にとって重要であると考えられます。

ETFの短期的な変動に一喜一憂するのではなく、ETFの長期的な可能性とファンダメンタルズに注目すべきということがいえます。

"投資に必要なのは、良い時に良い株を選び、良い会社であり続ける限り、そこに留まることだ"。

4

価格とは支払うもの、価値とは得るもの"

Price is what you pay, value is what you get.”

「バリュー投資家」の考え方の核心を突いた言葉です。

そしてバフェット氏がいかにして富を築いたかの秘密が明かされた言葉でもあります。

バリュー投資家とは、

・常に市場において深く割り引かれた株価を探している

・安値で売りに出されている優良企業ほどお買い得なものはないと考える

存在であり、そのバリュー投資で成功するためには、企業に関する知識を深め、どの企業が割安であり、投資機会であるかを見出すことを目指すべきであるともいえます。

バフェットのもう一つの名言「株であれ、靴下であれ、私は質の良い商品が値下げされたときに買うのが好きだ」はまさにその投資姿勢がよく出ていますね。

5

投資家にとって最も重要な資質は、知性ではなく気質である。

The most important quality for an investor is temperament, not intellect

市場は常に変動しています。

値動きに一喜一憂するのではなく、辛抱強くチャンスを待つこと。

バフェット氏の長年の投資家人生から導き出された名言です。

人間はもともと非合理的な存在であり、市場が自分に不利に働いていると思うと、ついつい取引をしてしまうものです。

より多くの富を築くためには、他の投資家よりも必ずしも賢くなる必要はなく、むしろ市場の不合理な動きに対して、より規律正しく反応するようになることが必要だと説いています。

まさに「投資家は科学者になる必要はない」ですね。

6

理解できないビジネスには投資しない。

Never invest in a business you cannot understand

バフェット氏は「人々が投資で損をする第一の理由は、自分が理解していない資産やビジネスに投資すること」としています。

世の中の流行や周りからの「これが儲かるから」という意見に惑わされて安易に投資やビジネスをしてしまい、多くは失敗の憂き目に遭います。

お金に関しては、どんな資産(株式、債券、REIT、ETF、暗号通貨など)を買う前にも、その資産がどのように機能するかを理解しようとする必要がありますし、それを勧める側が提示しているリターンの先を見て、リスクも考慮することが最も重要ですね。

7

単一の収入に依存しない。第二の源泉を作るための投資をする。

Never depend on a single income. Make an investment to create a second source.

これは分かりやすいですよね。

とくに景気が不安定になった最近では、会社に勤めていてもいつリストラされるか分からないというリスクがあります。

万が一の失業や減給リスクを考えて副業などの収入手段を作っておくべし、というのが、最近の副業ブームの流れの意味だったと思います。

バフェット氏は、この言葉で「基本的な分散投資の重要性」について言及しています。

投資では基本中の基本ですが、これを人生にも当てはめることが大事ですね。

8

お金持ちになる方法をお教えします。扉を閉めよ。他の人が貪欲であるときに恐れなさい。他の人が恐れているときに貪欲であれ。

I will tell you how to become rich. Close the doors. Be fearful when others are greedy. Be greedy when others are fearful.

バフェット氏が巨万の富を得た秘訣ともいえる投資の哲学ですね。

売り買いでも「値が上がった時に売り、下がった時に買う」が鉄則です。

でもなかなかそうは動けないのが人間なんです。

バフェット氏は「人間はもともと非合理的な存在であり、集団の中にいる多くの人間が非合理的な行動をとる。そして市場の大きな変動は、しばしばトレーダーの気まぐれに基づく。この現状に逆らうことを合理的に学ぶことで、群集心理にしたがって銘柄に手を出す衝動と戦うことが報われることを学ぶべし」としています。

トレンドに走ると、しばしば災難に見舞われてしまうのは、まさにこの「衝動と欲」からきているのかもしれません。

「金持ちになる」ための最良の方法は、長期的に考え、できるだけ多くのお金の知識を学ぶことが大切だといえますね。

9

何兆円もの資金をウォール街の人々が高い手数料を払って運用する場合、通常、巨額の利益を得るのは顧客ではなく、マネージャーである。

When trillions of dollars are managed by Wall Streeters charging high fees, it will usually be the managers who reap outsized profits, not the clients.

投資に関する手数料が高ければ高いほど、純収益は低くなります。

リターンが大きければ、多少の手数料の割高は目をつむれるかもしれませんが、そうではない一般の個人投資家には痛手です。

昔見た金融の映画「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」ではレオナルド・ディカプリオが主演を演じる悪徳の投資会社の社長になって、一般投資家に手当たり次第に営業をかけていたことを思い出しました。

映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で金儲けの真髄を学んだ

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そのためバフェット氏は、個人投資家は低コストのインデックスファンドに投資したほうがいいとアドバイスしています。

このような低コストのパッシブファンドはコストが安く、無駄にインデックスを上回ろうとするのではなく、インデックスを追跡するからです。

大きなホームランよりも、小さな安打を積み重ねて、結果的に大きな富を得る(複利を利用する)ことが大切なんですね。

10

下火になったときこそ資本投入のチャンス。

The best chance to deploy capital is when things are going down

これも投資の基本ともいえる考え方ですね。

相場が下がると、誰もが恐怖を感じ、新しい機会を探す代わりに、パニック的に投資を売却してしまいがちです。

バフェット氏は相場が下がっているときこそ、割安な優良企業を探す絶好のチャンスだと考えています。

相場が下がっているということは、そうした銘柄は強気な相場であるときよりもさらに割安になるからです。

人生編

11

最も重要な投資は、自分自身への投資です。

The most important investment you can make is in yourself

お金を稼ぐ能力と、お金を自分のために働かせる能力を身につけることを勧めた言葉です。

何も投資に限ったことではありません。

より良い収入を得るためにスキルを磨くでも良いですし、楽しい人生を送るために話術を磨いて多くの友人を作ったり、愛する人を得たりすることも自己投資の一つです。

お金に関していうと、人は1日に働ける時間は決まっており、その一方で「お金は無形」であるため、24時間365日、永遠に働き続けることができるということがいえます。

自分が何もしていなくても勝手に「お金がお金を生んでくれる仕組み」を作る、または得ることが大切ということ。

そのための「自己投資」なんですね。

12

リスクは、自分が何をしているのかわからないことから生じる。

Risk comes from not knowing what you are doing.

学ばないことが失敗を招くということ。

学びを何よりも大切にするバフェット氏ならではの「含蓄に富んだ」言葉だと言えます。

投資のルールを調べ、ETFに投資する理由を決める前に保有銘柄を研究し、過去のデータから教訓を得ること。

これらはすべて市場に対する理解を深め、市場に参加する際のリスクを軽減するための重要な要素なのです。

仕事や恋愛、結婚、友情、人生全般でも同じことがいえますよね。

13

昔、誰かが植えた木があるから、今日も誰かが日陰に座っている。

Someone’s sitting in the shade today because someone planted a tree a long time ago.

人生においても投資においても、物事の根本は何なのか?を問うている深い言葉です。

木が育つには時間がかかります。

早くから始め、辛抱強く、育てていくこと。

人生も投資にも求められる姿勢なのでしょうね。

14

明日になればもっといいものが見つかると思い、今日の魅力的なものを見過ごさないようにしましょう。

Don’t pass up something that’s attractive today because you think you will find something better tomorrow.

将来のより良い投資を期待して、目の前の良い投資を見送ることは、誤った選択だという言葉です。

どんなに優秀な投資家でも、明日の市場の動きを予測することはできません。

今日見送った優良株が次の大きなイノベーターになる可能性があり、同じような株は他にないかもしれません。

なのでバフェット氏のアドバイスは「自分にとって重要な条件を満たした銘柄は、あれこれ考えずに、今すぐに手に取るべし」としているといえます。

もちろんそのためにはその銘柄に関する知識や情報を学ぶ必要があります。

そのうえで良い時期を待つのではなく、一括で資金を投資し、長期的にその成長を見守ることが大切だということ。

そしてこれは人生にも求められる資質なのです。

ウォーレン・バフェット氏の名言まとめ

バフェット氏の名言から、特に胸に響いたものをピックアップしてみました。

英語の勉強はもちろん、投資や人生についても考えさせられる「深さ」をもっていると思います。

達人の思考の境地は常に「シンプル」。

ゆえにそこから発せられる言葉も同じくシンプルです。

シンプルであるがゆえに「短いフレーズで多くの意味を含む」時短コスパが高い英語表現になっていて、それもまた学びになると思います。

今回の言葉で英語とお金と人生の何かに気づいて頂ければ幸いです。

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